ゲムまよちゃん
ゲムまよちゃん
龍が如く7外伝 名を消した男って、正直どうなの?
評価を見ると賛否あるし、アクションも難しいって聞くから迷ってて……。

Himote
Himote
確かにこのゲームは『誰にでもおすすめできるゲーム』ではないかな。
結論から話すね!

結論から言うと、龍が如く7外伝 名を消した男は、

アクション面ではストレスを感じる場面も多く、万人向けとは言えませんが、桐生一馬という人物の生き様を追い続けてきた人にとっては、最後までプレイする価値のある一本だと感じました。

特にエンディングで描かれる“桐生の孤独”は、過去作を知っているからこそ強く刺さる内容になっています。

プレイ時間目安:25~30時間
難易度:やや難しい~難しい
おすすめ度:★★★★★☆☆☆☆☆(5/10)
その他:桐生の孤独を感じ取れる作品

良かった点

エンディングはシリーズ屈指の感動シーン

本作で描かれる桐生一馬は、これまでのシリーズと比べて明確に「孤独な存在」として描かれています。

錦山、由美、風間のおやっさんはすでにこの世にいない。
龍が如く6で、自らが“表向きには死んだ存在”となったことで、沖縄の子供たちに会うことも許されない。

圧倒的な腕力と実績を持ち、「堂島の龍」「伝説の極道」と称されながらも、周りには心を許せる人間が存在しない。

この“強さと孤独の落差”が、本作では強調されています。

エンディングでは、そんな桐生の中に溜まり続けていた感情が一気にあふれ出る演出が用意されていました。

これまでの桐生は、どれだけ辛い状況でも弱音を吐かず、感情を押し殺し、常に「背中で語る」存在。

だからこそ、その桐生が見せる一瞬の感情の揺らぎは、これまでの生き方すべてを知っているプレイヤーほど強く胸に刺さります。

  • 「よく頑張ったな」
  • 「ここまで一人で背負ってきたんだな」

そう思わずにはいられない、シリーズを追ってきた人への静かなご褒美のようなエンディングでした。

龍が如く7の“裏側”を桐生視点で体験できる

本作は「龍が如く7外伝」という立ち位置であり、物語の多くは、龍が如く7の裏側で起きていた出来事を桐生視点で描いていく構成になっています。

そのため、龍が如く7をプレイ済みの人ほど、

  • 「あの出来事の裏で、桐生はこう動いていたのか」
  • 「表では語られなかった事情が、こう補完されるのか」

と、納得できる場面がありました。

桐生の視点を足すことで物語を厚くしている感じです。

7をプレイしていて思ったことですが、物語の終盤、桐生は唐突に現れます。

この時点では「点」としての存在でしたが、本作を通して「線」として繋がり、シリーズ全体の流れがより立体的に見えてくる感覚がありました。

逆に言えば、7を未プレイの場合、7を知っていることが前提の面白さとなるので、本作プレイを検討しているのであれば、是非7をプレイしていただきたいところです。

▼以下、龍が如く7のプレイレビュー記事

桐生一馬の「過去」が随所に描かれている

本作は大阪を拠点にストーリーが進んでいくため、龍が如く2(極2)をプレイしていると、自然と当時の記憶が呼び起こされる構成になっています。

特に印象に残ったのが、郷田龍司について語るシーンです。

「あいつ(龍司)は“虎の威を借りる”なんてことは死んでもやらねぇよ」

この桐生の一言には、桐生が“一人の男として龍司を認めていた”という感情が表れているような気がしました。

龍司は作中でも荒々しく、暴力的な存在として描かれています。

それでも桐生は「他人の力に寄りかからず、自分の背中で勝負する人間だった」という点を、今でも正当に評価しているように感じました。

過去作で描かれた因縁や対立が、単なる思い出ではなく桐生の中で今も生き続けている経験として感じられたシーンでしたね。

【微妙だった点】

戦闘が難しく、爽快感よりもストレスを感じる

本作で特に気になったのは、戦闘の難しさです。

モブ敵が攻撃をしっかりガードしたり、少し強い敵になると必殺技を使用してくるため、被弾すると大きく吹き飛ばされて一定時間行動を制限されてしまいます。

加えて、こちらが攻撃している最中に横や背後から殴られ、コンボを止められることも少なくありません。

こうした要素が重なることで、戦闘のテンポが崩されてしまい、「敵を殴り飛ばす」「叩きつける」「まとめてぶっ飛ばす」といった、龍が如くらしい爽快感を得にくいと感じました。

もちろん、敵の攻撃をしっかり見極めて回避しつつ、的確に吹き飛ばし系の攻撃を当てられれば、このようなストレスは軽減されます。

ただし、「これまで龍が如くシリーズを普通に遊んできた」くらいでそこに到達するのは難しく、戦闘が難しい・ストレスが溜まると感じやすいバランスだと思いました。

レベルアップに“作業感”を覚えやすい設計

本作では、キャラクターの強化やレベルアップを行うためにお金だけでなく「赤目ポイント」が必要になります。

この赤目ポイントはサブストーリーや依頼をこなすことで獲得できるのですが、ここにやや引っかかりを覚えました。

サブストーリー自体がつまらないわけではありません。
中にはクスッと笑えるものや、龍が如くらしい人情ネタもあります。

しかし、桐生を強くしたいタイミングでは『あぁ~…赤目ポイントを稼がないと…』という意識が強くなり、やらされている感強くなる場面もありました。

寄り道が好きな人、龍が如くのサブストーリーを楽しみにしている人であれば問題ありませんが、

  • メインストーリーを優先したい人
  • 物語の流れを止めずに進めたい人

にとっては、
レベルアップの仕組みがやや足枷に感じられる可能性があると感じました。

向いている人/向いていない人

向いている人

  • 桐生一馬というキャラクターが好きな人
  • 龍が如くシリーズを追ってきた人
  • アクションの爽快さより、物語や人物描写を重視する人

向いていない人

  • アクションの快適さ・テンポを重視する人
  • サブ要素を作業に感じやすい人
  • シリーズ未プレイで、単体作品として楽しみたい人

総評

龍が如く7外伝 名を消した男は、桐生一馬という人物の「終わりに向かう過程」を描いた作品です。

戦闘面には難しさやストレスを感じる場面もあり、純粋なアクションゲームとして見ると、好みが分かれる部分は確かにあります。

しかしそれ以上に印象に残ったのは、これまで“伝説の極道”として描かれてきた桐生一馬が、誰にも頼れず、名前も過去も捨てたまま、それでも生き続けているという現実でした。

「桐生一馬という男の人生を、最後まで見届けたいかどうか」

それが、そのまま購入判断につながる一本だと感じました。

シリーズを追ってきた人にとっては、多少の不満点を含めてもなお、一度は触れておく価値のある物語だと思います。